水樹奈々・インタビュー | INTERVIEW

火球皇女役:水樹奈々

「美少女戦士セーラームーン」シリーズ最終章の本作に出演が決まった際のお気持ちをお聞かせください。

まさか火球皇女役でお声がけいただけるなんて思ってもみなかったので、本当に幸せで震えました。それと同時にファンの皆さまの愛が深い作品なので、期待に応えられるような、納得して頂けるようなキャラクターが構築できるだろうかというプレッシャーも感じました。だけど、大好きな「美少女戦士セーラームーン」の作品世界に携わることができるんだ!と心が震えました。

すでにセーラームーン愛が溢れていますね!水樹さんと「美少女戦士セーラームーン」との出会いはどのようなものでしたか?

なかよしで連載していた時に、周りの友達がみんな大好きで。「面白いよ!」って勧めてくれたのがキッカケで読み始めました。キャラクターたちが個性豊かで、美しくて、一気に作品世界に惹き込まれていきました。特にうさぎちゃんが完璧じゃないところが、すごく身近に感じて。泣き虫でおっちょこちょいで、お勉強も得意じゃない普通の女の子が、戦士として戦っていき、仲間たちに差し伸べられた温かい手で強くなっていく。そして今度は自分が仲間を助けていく。そんな関係性も素晴らしくて夢中になって読みました。

水樹さんは幼少期に強く影響を受けている、まさにセーラームーン世代かと思いますが、新シリーズの最終章となる本作の台本をご覧になっていかがでしたか?

台本を読んだだけで泣いてしまいました。「Cosmos」は全編を通してシリアスな展開が多く、うさぎちゃんに次から次へと試練が訪れます。うさぎちゃんの背負う運命の重さを、私たちはどうしてあげられるだろうと、仲間のような気持ちで読み進めていました。
そのあと、火球皇女としての目線で読んでいったのですが、自分はどうしたらセーラームーンの力になることができるだろう、大切な世界と仲間のために何ができるだろうという彼女の気持ちをそのまま、真っ直ぐに演じることができたらと思いました。そして火球皇女自身が背負っている運命や使命もしっかりとそこに落とし込めるよう意識しました。
子供の頃は、キラキラとした変身シーンや華麗な戦いシーンに憧れていて、そこが強く印象に残っていたのですが、大人になってから改めて読むと感じ方がとても変わりました。なんて深いストーリーが描かれていたんだろうと。人と人との繋がりが分断されてしまっている今だからこそ、仲間や家族との大切な絆を改めて見つめ直したいと思わせてくれる作品だと思いました。

ありがとうございます。演じる火球皇女の印象はいかがですか。

火球は母星のキンモク星をギャラクシアによって滅ぼされ、大切な人を失ってしまったという過去を持っています。そんな絶望的な状況でも悲しみに暮れ、歩みを止めるのではなく、自分にできることは何かないだろうか、これ以上この危機を広げてはいけないという思いで一歩踏み出していく、とても勇気あるプリンセスです。その芯の強さと仲間を想う包容力、愛をしっかりと表現したいなと思いました。

演じていて気合が入ったのは、やっぱり変身シーンですね。台本を読んだときに、変身シーンがある!とすごくうれしくて(笑)。私自身がセーラー戦士に変身するのは初めてですが、火球にとってはこれまでにも経験してきたことなので、肩に力が入りすぎないよう毅然と敵に立ち向かう火球らしさを出せたらと考えていました。守られるだけではない、仲間のピンチには身を挺して戦う、戦士としての凛とした姿を見届けていただけると嬉しいです。

実際に完成作品ご覧になっていかがでしたか?

とても感動しました!内容はもちろんですが、まさか自分の声が、この世界に入っているなんて!と、いろんな意味で涙腺が崩壊しそうでした。
ネタバレになってしまうのであまり詳しくは言えないのですが、大好きな世界、大好きな人達が笑っていられるそんな未来を作りたい、という火球の願いがこもっているシーンがとても印象に残っています。彼女の慈悲深さ、愛をとても感じます。台本を読んでいても泣いてしまったのですが、完成した作品を観て、また涙が溢れてきました。

先ほど水樹さんも次々と試練がうさぎちゃんやってくるとおっしゃっていましたが、まさにセーラームーン/うさぎの決断がこの物語のクライマックスになっています。改めて月野うさぎの魅力はどんなところにあると感じましたか?

全てに全力で、あんなにエネルギッシュなキャラクターは他にはいないと改めて感じました。かっこつけるわけでも、無理をしているわけでもなく、自分の弱さもダメなところも全部受け入れて前に進んでいく。くじけそうになることがセーラームーンには何度も起こりますが、ボロボロになっても自分の力で立ち上がっていくんです。大切な人・仲間のことを思い、その絆によって奮い立たされる。いつも仲間に支えられていますが、最後の大事な一歩は必ず自分の力で踏み出すんです。そこが一番の魅力だと思います。しかも今回最後に選んだ答えも素晴らしくて。
たくさんの試練を乗り越えて、傷ついて、失ったからこそ得たものもある。それぞれに正義があって、みんな戦っているということを分かった上で大きな愛で包む。宇宙の母のようですよね。共感というか、尊敬しかありません。うさぎちゃんから学ぶことが、本作でもたくさんありました。

最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

うさぎちゃんのピュアな気持ちを皆さんに受け取ってほしい、そんな思いでいっぱいです。不安な状況が続いている今だからこそ、仲間とのつながり、家族とのつながり、大切な人とのつながり…その大切な思いをこの作品から受け取っていただけたら嬉しいです。