井上麻里奈・インタビュー | INTERVIEW

夜天光役:井上麻里奈

これまでのイベントなどでも、井上さんの「美少女戦士セーラームーン」愛はみなさんに伝わってきていますが、改めて好きになったきっかけを教えていただけますか?

物心が付いた時にはもう「美少女戦士セーラームーン」が存在していたので、なんで好きになったかというきっかけらしいきっかけは覚えていないんです。その時は理由なんて考えていなくて、ただただ好きだったんです。改めて当時の自分を振り返って、なんで好きになったんだろうって振り返ってみると、もともとお姫様ごっことかも大好きで、「変身願望」が強かったのかもしれません。普通の女の子のうさぎちゃんが、ある日突然「あなたはセーラー戦士なのよ」って言われて、メイクアップして戦う。幼い私にとってはすごい衝撃だったと思います。これが私の求めていた、なりたかったものなんだ!って。

そんな作品の最終章に出演が決まった際のお気持ちは相当なものだったのでは?

実は、新シリーズである「Crystal」が動き始めた時、オーディションも受けていたんです。その時は残念ながら役はいただけなくて、本当に悔しくて、家で泣いてました。「きっと自分にはこの作品にご縁はないんだ…」と本当に諦めていたので、「Cosmos」で星野役のオーディションのお話をいただいた時に、全部をかける想いで挑ませていただきました。合格の知らせをいただいた時は、どことなく夢のような感じがしていて、全く実感が湧かなくて。実際に手元に台本が届いて、香盤のところにセーラースターファイター/星野光役 井上麻里奈という文字を見た瞬間に、一気に実感が湧きました。けどそれと同時に大きなプレッシャーを感じました。みなさんがイメージしている星野になれるのだろうか…と。

プレッシャーを感じながらの役作りだったんですね。

きっとご覧いただくみなさんの中に、原作、アニメ、ミュージカルのいろんな星野像があると思うんです。ファンのみなさんがイメージにしているものを大切にしながら、「Cosmos」の少し儚げだけど、芯が強く、守るべき存在のために真っすぐな星野を作っていきたいと思って準備を進めていきました。

特に≪前編≫では、星野が輝かないと成り立たない!と思っていたので、とにかくかっこよくありたい!という想いで演じました。アフレコが終わって、音響監督の郷田さんから、さらっと「かっこよかったよ」と言っていただいて、その瞬間に本当にほっと胸を撫でおろしました。

かっこよかったです!観てくださる方も大満足のかっこよさでした!アフレコはセーラースターライツの3人で行ったんですよね?

≪前編≫は3人そろって収録できました。2人とバランスを探りながら進められましたし、掛け合えたから思いも共有しながら作り上げられました。3人の変身シーンは太陽系のセーラー戦士たちのメイクアップとはまた違う、我々ならではのメイクアップに出来たんじゃないかなと思います。カッコよさが引き立つようなシャープなメイクアップになっているので、ぜひ注目してみていただきたいです。

「流れ星へ」もとてもかっこよかったです。

スリーライツは大人気アイドルグループなので、歌へのプレッシャーは非常にありました。特に屋上でひとり歌うシーン…。劇場内に自分の歌声だけが流れる機会はそうそうないので、みなさんにどう受け取っていただけるのかとってもドキドキしてます。上手に歌おうではなく、この歌で火球様を見つけたいという星野たちの想いを届けられるように歌いました。

演じてみて、変わった印象などはありますか?

一ファンとして読んでいたときは、うさぎちゃん目線で、感情移入しながら読んでいたんですが、星野の存在を追いながら読んでいくとかなり印象が違って見えてきました。
<銀河一身分違いな片思い>がこんなにも切ないものなのか!と。星野はうさぎちゃんを深く想っているんですけど、同時に”自分とは背負っているものが違う”とも分かっているんですよね。

実は、星野役をいただいたときに、自分の中に星野の要素が見つからなくてすごく悩んでしまったんです。けど演じていく中でふと、<銀河一身分違いな片思い>が、私が三石さんに抱いている思いにすごくリンクしていることに気づいたんです。「美少女戦士セーラームーン」で育ってきた私にとっては、三石さん演じるうさぎちゃんがプリンセスで、手が届かない方なんです。だから今こうしてお仕事で共演させていただいて、取材などを一緒に受けていても、私の中で圧倒的なプリンセスの三石さんとの間には当然叶わぬ距離があるんです。そのことに気づいたときに、星野として進むべき道も開けていったような感じがしました。

今作でのセーラームーンは、未来のため、仲間のため、前へと進んでいく姿が印象的です。井上さんが共感した点などありますか?

うさぎちゃんの愛、ここまで仲間たちから受け取ってきた愛の集大成をこの作品を通してすごく感じました。共感ではなく、自分には本当に手が届かない、“あこがれ”としての部分を再認識しました。誰よりも広い心を持っている女神のような存在で、作品を通して“銀河の母”のような印象になりました。うさぎちゃんにはずっとかなわないですね。

ファンの皆様に向けてメッセージをお願いします!

私自身、「美少女戦士セーラームーン」を見て育ったので、みなさんと同じように「セーラームーン」への愛を持って演じさせていただきました。キャスト発表の時に、信じられないほどの反響をいただき、みなさんが星野光をとても愛してくださっているというのを実感しました。自分の持てる精一杯の想いで、演じさせていただきました。皆さんが思い描いている星野光に少しでも近づけていたら嬉しいです。

そして今作が最終章です。この作品に携わる全ての方が「美少女戦士セーラームーン」への愛を持って制作しています。それがきっと画面を通して伝わると思います。うさぎちゃんの包み込むような愛を、ぜひ劇場で感じていただけたら嬉しいです。