6月10日(土)開催 《前編》公開記念舞台挨拶!オフィシャルレポート到着!
《前編》のアフレコから約二年、昨日9日(金)に満を持して劇場公開した本作。舞台挨拶には、エターナルセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃、セーラーギャラクシア役の林原めぐみ、セーラー火球/火球皇女役の水樹奈々、そして、セーラースターライツ/スリーライツから、セーラースターメイカー/大気光役の早見沙織、セーラースターヒーラー/夜天光役の佐倉綾音、さらに、本作で初めて長編作品を担当した髙橋知也監督が登場しました!
上映直後の興奮と熱気に包まれた会場にキャストが登場すると、まず初めに、三石が「みなさんとお会いできて本当に嬉しいです!」と挨拶、続いて林原は「まさかの最後の敵になれて本当に幸せです。今日は楽しんでいってください!」とお客さんに呼びかけました。水樹は「ここにいられることがとても幸せです」、早見と佐倉はそれぞれ「夢のような瞬間で緊張しています」「ここに並んでいるのがウソみたいです」と、三石と林原というレジェンド二人を前に、高ぶる気持ちを語りました。そして、髙橋監督は「30年来のセーラームーンファンの高橋です。人生の中で一番光栄な出来事でした。」と、イチファンであることを伝えました。
《前編》の公開を迎えて、三石は「劇場に足を運んでくれたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。最終章でもこれまで通り演じましたが、一つ一つのシーンを噛みしめながら、大事に収録してきました。」と、アフレコ時の様子を話しました。また、《前編》では、うさぎが次々に仲間を失っていく様子が描かれていたことから、「(うさぎちゃん)《後編》頑張りますから!」とアピール。それに対して、林原が「私(ギャラクシア)も頑張りましたよ!」とすかさず便乗、会場からは大きな拍手が起こりました。この日の林原は、ゴールドの衣装に赤色のカラーコンタクトという、“セーラーギャラクシア”を意識したビジュアル…!「みなさんのことを威圧しておこうかなと思って(笑)」という林原に、三石も「気づいたらブレスレットをされているかもしれないね(笑)」と見事な掛け合いをみせました。改めて、林原は「私も含め、“セーラームーン”というワードでみなさんが思い出す十人十色、百人百色の景色があって、30年近くみなさんを支えてきた作品が最後を迎えるということで、存分に楽しませていただきました。」と、作品に臨んだ意気込みを話しました。元々原作の大ファンである水樹は、「本当に幸せでしたし、ファンのみなさんの愛が詰まった歴史のある作品なので、期待を裏切らないように、一言一言魂を込めて演じました。」、同じく自他ともに認めるセーラームーンファンの早見は、「私は子どもの頃に“セーラームーンごっこ遊び”をしていたぐらい好きなので、お話をいただいた時は信じられない気持ちでした。収録はセーラースターライツ三人でできたので、スターライツの絆を感じながら演じました。」と目頭を熱くさせながらコメント。佐倉は「小さい頃に通ってきていないからこそ、ハマってしまった今、“ごっこ遊び”に夢中です!」「ようやく火球様にお会いできてすごく光栄です!」「琴乃さんの顔を見ると泣きそうになります!」と、最近になってドハマりしていることを明かし、怒涛のコメントの後に「めぐさんには勝てなさそうで…」との一言に、「知ってる(笑)」と林原がすかさずツッコむなど、チームワークの良さを見せつけました。
今回、敵対するキャラクターを演じた三石と林原。林原は、自身のキャラクターについて「ギャラクシアは、正面から殴り掛かる怖さではなく、背筋が凍る怖さを意識して演じました」。それには水樹も、「不敵な笑みにゾクゾクしました。勝てない…!」と太鼓判。さらに、三石と林原は一緒にアフレコをする機会が多かったといい、三石は「それぞれ背負っているものがあるので、役の空気感を持ってスタジオ入りしました。」と振り返ると、林原も「収録時はほぼ口を利かないような雰囲気でしたが、勝手知ったる仲だからこそ当然のことでした。“この二人マジで仲悪いんじゃない?”と思われているのを楽しんでいました(笑)」と、同期ならではのエピソードを披露しました。また、現場でうさぎを演じる三石を目の当たりにした林原は、「うさぎちゃんでの声を聴いた時に、軸がぶれました。私は琴ちゃんのことを何も分かってなかったんだなと。色んな人生経験を積んで来たてもなお、どうしてそのピュアさをずっと持っていられるの…?と。」新たな発見があったそう。そして、うさぎのキャラクターについては、「改めて、うさぎちゃんって弱いんだと思いました。守ってもらうことによって、より力を増すというところに、“家来はいるけど仲間はいない“ギャラクシアとしては、嫉妬のようなものを感じました。」と話しました。
二人の掛け合いを緊張の面持ちで見守っていた監督は、「武内先生が描きたかったことやキャラクターの気持ちを考えながら、ファンのみなさんにあの時のトキメキを思い出していただけるように取り組みました。かつて作品を経験したスタッフにも参加してもらい、作品の集大成という形になりました。」と、作品への思いを語ると、三石から劇中に散りばめられたオマージュの数に関する質問が…!監督は、「数は数えきれないぐらい」と言いつつも、「《前編》で出てきた表現が、《後編》でまさかの再登場!みたいなのもあるので、そこにも注目して観ていただきたいです。」と、二部作通してのポイントを解説しました。
話は、主人公・月野うさぎの魅力についての話題に戻り、佐倉は「今回、セーラームーンに触れて、うさぎちゃんのどうしようもない普通の女の子だったというギャップに驚きました。守らないといけないという境遇の中での、変化や成長を感じました。」、早見は「子どもの頃には気づかなかった、うさぎちゃんの中にある、広くて深い愛の存在がすごいです。“どんな自分も自分だから受け入れて、そんな私にしかできないことがある”というようなセリフを、今この時代に聞けることに、ありがとうという思いです。」、水樹は「完璧じゃないから自分の限界を知らない、限界を超えられる可能性に満ちたキャラクターだと、改めて感じました。最後の一歩を踏み出すところを自分でやってのけるうさぎちゃんはすごい!」と熱弁。林原は、「みんな褒めちぎり過ぎ、イライラしてきた(笑)」とジョークを挟みつつ、「ギャラクシアは“金”という威圧的な色を、誰のためにも使っていない。“金”というものが、いかに他人に見せびらかすものの一つだったかということを、“金”の上の色である“白”をまとったうさぎを見て、知りました。」と、キャラクターカラーを交えた気づきの話を語ります。最後に、三石が「助けられて強くなる普通の女の子というところが好きです。うさぎちゃんは、その場その場で大事なものをしっかり見られる強さがあります。」と話し、監督も「どんな困難でも、立ち上がって前に進んでいくことがいかに重要か、大人になってから分かります。うさぎちゃんだったら立ち向かっていける、「うさぎちゃがいないとセーラームーンじゃない、と必ず思えるところが魅力です。」と締めくくりました。
それぞれの推しポイントについては、早見は「セーラースターライツが火球と会った時にかしずくところ」佐倉は「スリーライツの変身シーン」「夜天(光)が(海王)みちるに失礼を働くシーン」、水樹は「火球とスターライツの再会のシーン」「セーラーマーズとセーラーヴィーナスの屋上のシーン」、林原は「うさぎとまもちゃん(地場衛)のシーン」、三石は「ちびちびが空から現れるシーン」「倒れている火球の両手」「スリーライツの変身シーンの腰のくびれ」…と、それぞれマニアックなシーンをあげて、作品を鑑賞したばかりの会場のお客さんからも共感の反応。
最後は、三石の「パワフルな演者さん、愛のある監督に作っていただいたこの作品に参加できて、本当に嬉しく思っています。最終章の幕開け、一つずつ終わりに近づいているので寂しくもありますが、充実感を伴っていて、とても素敵な時間を過ごせました。エネルギーが渦巻いているこの劇場から、世界中に愛と正義が届いたら良いなと思います。“劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」《後編》まで応援してくれないと、月にかわっておしおきよ!”というお馴染みの口上で、イベントは終了となりました!
昨年30周年を迎えた本作は、遂に最終章…!強く美しいセーラー戦士たちの最後の物語を、是非お見逃しなく…♡